運営者「Tattoo Worker」について ―俺がこの日記を始めた理由―
はじめまして。
この「入れ墨野郎の転職日記」を運営しているTattoo Workerです。
このサイトに辿り着いたあなたは、きっとタトゥー(入れ墨)のことで、仕事や将来について何かしらの不安や悩みを抱えているのではないでしょうか。
何を隠そう、俺自身がそうでした。
■ 若気の至り?いや、俺にとっては「覚悟」の証だった
俺が初めて針を入れたのは20歳の頃。
特別な信条があったわけじゃない。ただ、純粋に「カッコいい」と思った。一度きりの人生、自分の身体は自分のものだろ?そんな軽い気持ちと、少しばかりの背伸びした覚悟で、背中に龍を背負いました。
仲間とつるんで、それなりに楽しくやってきた。でも、社会に出るタイミングで、最初の壁にぶつかります。
「君、いいね。ぜひうちで…ん?腕、それ…」
夏場にTシャツで面接に行った俺がバカだったのかもしれない。でも、その時の面接官の凍りついたような目、明らかに変わった空気。それが、俺の「タトゥーと社会」の戦いの始まりでした。
■ 隠して、偽って、疲弊した転職活動
なんとか営業職として就職したものの、会社にタトゥーのことは言えませんでした。
真夏でも長袖のYシャツ。会社の飲み会や旅行は、バレるのが怖くて理由をつけて断る日々。同僚との間に、いつも一枚見えない壁があるような感覚でした。
「もっと自分らしく、胸を張って働ける場所はないのか?」
そう思って始めた転職活動は、まさに地獄でした。
- 書類は通るのに、面接でタトゥーの話をすると落とされる。
- 「うちは堅い社風だから」「お客様に不安を与える」という常套句。
- しまいには「反社会的勢力との関係は?」とまで聞かれる始末。
正直、心が折れかけました。「タトゥーを入れた自分が悪いんだ」と、何度も自分を責めました。
■ 転機:発想の逆転と、この日記の始まり
何十社も落ち続け、どん底にいた時、ふと思ったんです。
「俺は、タトゥーを“隠す”ことばかり考えていた。そうじゃない。“受け入れてくれる”場所を探せばいいんじゃないか?」
そこから俺の戦略は変わりました。IT、クリエイティブ、外資系、ベンチャー…「個人の実力や成果」を重視する業界に的を絞り、正直に、しかし戦略的にタトゥーのことを伝えました。
「このタトゥーは私の個性であり、過去の一部です。しかし、私の仕事への情熱やスキルとは一切関係ありません。むしろ、逆境を乗り越えてきたハングリー精神は、必ず貴社で活かせると確信しています」
そう言い切った時、初めて面接官の目が変わったのを覚えています。
そして、今の会社と出会いました。タトゥーの有無ではなく、俺自身のスキルと人間性を見て採用してくれた会社です。
この経験を通じて、俺は確信しました。
タトゥーがあっても、キャリアを諦める必要はない。正しい知識と戦略、そして何より「自分を信じる心」があれば、道は必ず開ける、と。
このブログは、過去の俺のように一人で悩み、孤独に戦っている「入れ墨野郎」たちに向けた、俺からのエールです。
俺が経験した失敗も成功も、すべてここに書き記します。
あなたの転職が、そして人生が、少しでも良い方向に進むためのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、一緒に戦いましょう。